The Replicated Man

人造人間やレールロードの登場、「人間と人造人間の違いとは何か」というテーマ、インスティチュートメンバーのジマーや（原語版ではジマーとの会話に「Institute」という言葉も出てくる）後にDr.リーがインスティチュートへ寝返るきっかけの一つになる、など3と4の橋渡し的な要素が強いクエスト。

ある意味fallout4のメインクエストのテーマの一つ「人造人間」を作り出したクエスト。
そもそも上記のようにこのクエスト自体が長く、凝った作りだったので人造人間をメインストーリーに絡ませるという構想は3の頃からあったのかもしれない。

非常に入り組んだクエストだが、Fallout4のインスティチュートの抱える問題や
レールロードの存在意義と、想像以上のメンバーの多さなどがFallout3から垣間見えるクエスト。
Fallout4をクリアしてから、このクエストをやってみるとニヤリとできる発言が多い。

また、ハークネスのセリフはベセスダ製のゲームとは思えない程の名言が多く、
彼が人間になるための苦労やそのために払った代償、
何よりその重さを彼自身が理解していることが発言の節々に感じられる。

クエストは分岐が多く難度が高い、途中目標ではマップマーカー無しで

「ジマーの行方不明のアンドロイドの手がかりを探す」

という目標を達成しなければいけない。
一応医者を探せのようなことも言われるが、たったそれだけの情報で
広大なキャピタル・ウェイストランドを探し回ることになる。

面白いのが、この手がかり（だいたいはホロテープ）、一つではなく、10以上存在する。
かなり多い上に「当たり」と「ハズレ」がある。
「当たり」を見つけた場合、他の「証拠」は例え目の前にあっても消失する。
確かに決定的な証拠は一つさえあればいいのだが・・・
このクエストの目標の一つ
「ジマーの行方不明のアンドロイドの手がかりを探す」
が有効になっている時しか、レールロードメンバーはその正体を現さない。
なので、もしキャピタルに潜伏しているレールロードメンバーの正体を知りたいなら、
セーブ&ロードを繰り返し、証拠を見つけ、その証拠の持ち主にハークネスのことや、レールロードのことを
問い詰めることの繰り返しになる。

クエストの流れとしては、ジマーからハークネス捜査の以来を引き受け
キャピタルから証拠を見つけ出す、ここでレールロードメンバーのワッツがこれ以上
詮索するなと釘を刺してくる。ここでレールロードに協力するとクエストが終わる。
それを無視し、引き続きクエストを進めると最終的に
ジマーの味方になるか、ハークネスの味方になるかで報酬が分かれる。


人造人間のハークネスを助けると強武器であるA3-21プラズマライフル
インスティチュートのジマーを助けると、VATS命中率が上昇するパーク
レールロードのワッツを助けると、200キャップ

もちろんうまく立ち回れば、複数の報酬がもらえる。

Fallout3のクエスト名。
Fallout4の主要組織やメンバーがキャピタルで活躍するクエスト。


Fallout4の舞台である2287年から十年前の2277年頃
インスティチュートのSRBのコーサーとして生み出されたハークネスは
殺戮を繰り返す人生に疑問を持ち、インスティチュートから脱走。
連邦から離れたキャピタル・ウェイストランドへ逃走する。

ハークネスは人間として生きるために、ある技術を持った人物を探していた。
人造人間の頃の記憶を抹消できる技術を持ち、
そして、インスティチュートの追っ手にばれないように顔面整形を行える人物。

しかし、キャピタルの情報網を持たないハークネスは手当たり次第にその地にいる人物に
総当りをかけた。
それこそ商人、冒険家、整備士、神父などなど・・・その苦労もあり、レールロードメンバーと接触
ハークネスを人間へと変える技術を持つピンカートンの元に連れて行かれ、無時に
人間になることが叶った。ただ、その過程でキャピタルの多くの場所にハークネスの証拠が残った。

一方、インスティチュートの脱走した人造人間を捕獲する部門、SRBのメンバーはハークネスを捕獲するために
はるばる連邦からキャピタルへ。本来ならコーサーがこの仕事を請け負うが、
ハークネスは特殊タイプのコーサーで、当時のインスティチュートの最新技術を組み込んだ型であったため
SRB局長のジマー、そして補助のコーサーであるアーミテージがリベットシティで聞き込みを行っていた。

そこにVault101のアイツがジマーと接触、クエストの「The Replicated Man」が始まる。
（ちなみにハークネスが残した証拠を偶然拾うことでも、このクエストは発生する）